ねぇ くるみ
この街の景色は君の目にどう映るの?
今の僕はどう見えるの?
ねぇ くるみ
誰かの優しさも皮肉に聞こえてしまうんだ
そんな時はどうしたらいい?
良かった事だけ思い出して
やけに年老いた気持ちになる
とはいえ暮らしの中で
今 動き出そうとしている
歯車のひとつにならなくてはなぁ
希望の数だけ失望は増える
それでも明日に胸は震える
「どんな事が起こるんだろう?」
想像してみるんだよ
ねぇ くるみ
時間が何もかも洗い連れ去ってくれれば
生きる事は実に容易い
ねぇ くるみ
あれからは一度も涙は流してないよ
でも 本気で笑う事も少ない
どこかで掛け違えてきて
気が付けば一つ余ったボタン
同じようにして誰かが 持て余したボタンホールに
出会う事で意味が出来たならいい
出会いの数だけ別れは増える
それでも希望に胸は震える
十字路に出くわすたび
迷いもするだろうけど
今以上をいつも欲しがるくせに
変わらない愛を求め歌う
そうして歯車は回る
この必要以上の負担に
ギシギシ鈍い音をたてながら
希望の数だけ失望は増える
それでも明日に胸は震える
「どんな事が起こるんだろう?」
想像してみよう
出会いの数だけ別れは増える
それでも希望に胸は震える
引き返しちゃいけないよね
進もう 君のいない道の上へ
**以下、【ROCKIN'ON JAPAN】 2004年4月号より抜粋
桜井「すごく思ったのは“くるみ”の、2番のサビを自分が作ってる時、車の中で聴きながら涙が出てきて。なんでだろうと思ったんだけど、『あ、俺、音楽を通してやりたいことってたぶんこれなんだなあ』っていう。その・・・ボタンホールのくだりですけど」
インタビュアー「《どこかで掛け違えてきて/気が付けば一つ余ったボタン/同じようにして誰かが 持て余したボタンホールに/出会う事で意味が出来たならいい》っていうところ?」
桜井「まあ、そのボタンホール、僕にもやや掛け違えてきた、計算できなかった弱味みたいなのがあって。たぶん、多くの人もそうやって生活していて。だけど、それがミスターチルドレンっていう音楽の出会いの場があって、結びついた時に、意味ができるっていうのは・・・うん、それがミスターチルドレンで音楽を作ってる意味だなあっていうの、すごく感じてて」
インタビュアー「これ言えてすごく楽になったでしょう(笑)」
桜井「うーん、どうなんだろうなあ・・・・・・楽になるとかっていうのとも違うんだけどな。それもだから、あとあと気づくんですよ。なんで俺、ここ強いるんだろうなあ?(笑)。しかもみんな『“くるみ”いいねえ!』とかっつって、『《出会いの数だけ別れは増える/それでも希望に胸が震える》のあの詞がいいよ』とか言うんですよ。僕はどう考えてもボタンホールのくだりだろうと思うんだけど(笑)」
インタビュアー「はははははは!」
桜井「なかなかわかってくれなくて。『これ、俺だけしかほんとはグッときてないのかなあ』と思った時に、じゃあなんで俺グッとくるのかっていう意味を探したら、『ああ、そういうことだわ』と思って」
インタビュアー「でもさ、桜井くんにとっての表現ってそうなんじゃないの?「自分が伝えたいこと」の深さと複雑さを自分でわかってるからこそ、この歌詞でもその後に《出会いの数だけ別れは増える/それでも希望に胸が震える》っていう歌詞を書くし・・・これは補足だと思うんですよ」
桜井「うん、そうですね」
なんぶ「“くるみ”について、何も言う言葉がありません。いい曲すぎて何もコメントが出てこないのです。一つ言えるとしたら、これまでもこの曲に助けられてきたし、これからもこの曲に助けられて生活していくのだろう・・・ということかな。そして、桜井さん、私はボタンホールのくだりは最初からすごいって思ってましたよ!本当です!!それと、ボタンホールのくだりがミスターチルドレンで音楽を作ってる意味だなんて、本当すごく素敵ですよね☆」
すみません、なんぶです。最後どさくさにまぎれてインタビューに参加してみました。アハハ。それとあずきさん、お誕生日おめでとう♪あずきさんのお誕生日にちなんで、今日は“くるみ”を取り上げてみました。私にとってこの曲は、区役所勤務最後の、寂しくも感慨深かった感情を思い出す一曲でもあります。近頃は、“「どんな事が起こるんだろう?」 想像してみるんだよ”のフレーズにやたら心惹かれます。
最近のコメント